もくじ Toggle1.帯状疱疹について2.対象者・50歳以上3.ワクチンについて◎ワクチン名:シングリックス4.主な副作用5.治療回数・方法 1.帯状疱疹について 帯状疱疹とは、水膨れを伴う赤い発疹が体の左右どちらかに、帯状に出る皮膚の疾患です。強い痛みを伴うことが多く、症状は3~4週間続きます。50歳以上で帯状疱疹になった約2割の方には、皮膚症状が治った後も、帯状疱疹後神経痛と呼ばれる痛みが残ることがあります。帯状疱疹は50歳以上から発症率が高くなり、80歳までの約3人に1人がかかると言われています。この帯状疱疹は、多くの人が子供の時にかかる水ぼうそうのウイルスが原因で起こります。水ぼうそうは、治った後もウイルスは生き続けて体内に潜伏します。加齢などによる免疫力の低下がおもな原因ですが、疲労やストレスなどがきっかけとなって再び活動を起こし、今度は水ぼうそうではなく、帯状疱疹を引き起こします。 2.対象者 ・50歳以上 3.ワクチンについて ◎ワクチン名:シングリックス 2020年に認可され、ウイルスの感染性をもたない部分だけが含まれています(組換えワクチンと呼ばれます)。2か月間隔で2回接種(合計2本)が必要ですが、予防効果が90%以上と高く、効果の持続も長いため、弱毒生水痘ワクチンより好んで使用されます。生ワクチンを接種できない免疫抑制状態の方でも接種可能です。 4.主な副作用 注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み等がみられることがあります。まれな頻度でアナフィラキシー(急性のアレルギー反応)が発生する場合があります。 5.治療回数・方法 ・接種回数:2回・接種方法:筋肉内注射