このコンセプトやポリシーを掲げる理由についてお伝えするにあたり、まず私が美容医療の道を志した背景についてお話しさせていただければと思います。 きっかけは、かなり悩んでいた自分のニキビ肌を何とかしたい…という思いでした。
中学生から悩んでいたニキビ。
当時はニキビの薬はわずか数種類しか存在しておらず、
といった、殺菌作用が強いものが中心でした。しかも、皮膚科では「ニキビ、そんなの放っておけば治る」といった軽視された対応を受けることも少なくありませんでした。
当時も今と同じように、ニキビ肌に悩む人は少なくありませんでしたが、保険診療で提供される治療法は十分ではなく、ニキビ跡に対しては有効な対策がほとんどありませんでした。また、「ニキビは青春の象徴だから仕方がない」という諦めの空気が社会全体に広がっていました。
私が皮膚科医になった頃も、その状況はほとんど変わっていませんでした。
ところが、2000年代前半にケミカルピーリングによる効果的なニキビ治療がはじまりました。少し遅れてレーザーによるニキビ跡の治療も可能となり、それまで「病気じゃないから」と医療の現場で放置されていた分野に、やっと光が差し込んできたのです。
そこで、このような「困った」を解決できる分野に取り組みたいと考え、皮膚科専門医を取得した後、美容皮膚科の道を選びました。
実際に、患者さまたちの治療を進める中で感じたこと、それは「元の“キレイ”を取り戻すことで、こんなにも人は笑顔になるのだな」ということでした。
この経験を通じて、患者さまが美容医療によって「困った」を取り除き、元の自分の良さを取り戻せる場をつくりたいと考え、美容皮膚科を軸にコンセプトやポリシーを掲げるに至ったワケです。
美容皮膚科の分野は、より美しく、より高み…と顔を作り変えるものではありません。同時に、顔を作り変える分野には踏み込まないことを自分の方針として決めました。
2012年に自分のクリニックを開業しましたが、その方針は13年経った今も変わりません。
治療や施術の中心となるコンセプトは
「さあ、キレイを楽しもう!」
そして、当院の治療のポリシーは次のように決めています。