抜け毛の原因(女性)のお悩み
「以前よりも分け目が広がった気がする」
「頭頂部がぺたんとしている」
などのお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
抜け毛は放置していると、どんどん進行してしまいます。しかし、きちんと対策することで、抜け毛を予防できるだけでなく今より毛量が増えることも期待できます。
この記事では、女性の抜け毛の原因と対策について詳しく解説します。
抜け毛が増えたかもしれないと不安な方は、ぜひ参考にしてください。
女性の抜け毛について
女性のよく抜ける抜け毛の判断基準は?1日に抜ける髪の毛の量
女性の頭皮には約8万本~12万本の髪の毛が生えており、健康な頭皮でも毎日50〜150本ほどの髪が抜けるのが自然です。
人間にも換毛期があり、季節の変わり目や生えかわりの時期では1日に200本以上の毛が抜けることもあります。
急激なボリュームの減少や分け目の広がりなどが気になる場合は薄毛の疑いがあります。
・突然大量の毛が抜けた
・頭皮が透けて見える
・産後やピルの影響がないのに急に抜け毛の量が増えた
・髪全体のボリュームが減ってきた
・かゆみやフケ、べたつきが気になる
具体的には、上記のような症状がある場合は薄毛治療の対象です。
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女性の抜け毛の原因4選
女性の抜け毛の主な原因を4つをご解説します。
1)ストレス
まず「ストレス」により髪が抜けやすくなります。
強いストレスにさらされ続けると、自律神経のバランスが崩れ交感神経が優位になり、興奮状態が続きます。その結果、血管が収縮し、頭皮への血流が滞り抜け毛の原因となります。
さらに、ストレスによって発生する活性酸素が細胞を酸化させ、その際に亜鉛が消費されます。亜鉛は髪の細胞の生まれ変わりに重要なミネラルであり、不足すると髪が弱くなり、抜け毛や薄毛を引き起こします。
2)ホルモンバランスの乱れ
抜け毛の原因は、ホルモンバランスの乱れも大きな要因とされています。
女性ホルモンであるエストロゲンの分泌は20代後半をピークに下り坂になり、30代から40代にかけて毛髪にも影響を及ぼします。
また出産後は急激な女性ホルモンの減少が見られ、更年期では男性ホルモンが優位になります。
ストレスも女性ホルモンの減少を引き起こし、抜け毛の原因となります。
3)出産後の抜け毛
出産後にも一時的に抜け毛が増えることがあります。
妊娠中は女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンが増加するため、通常は抜け毛が起こりにくい状態が続きます。
しかし、出産後は急激な変化が生じます。妊娠中に増加したエストロゲンの量が急激に減少し、女性ホルモンのバランスが元に戻るのです。
この過程で妊娠中に抜けずに残っていた髪の毛がまとめて抜けるため、一時的に抜け毛が目立ちやすくなります。出産後の抜け毛には、ホルモンの急激な変化だけでなく、子育てに伴うストレス、睡眠不足、疲労なども影響を与える可能性があります。
4)生活習慣の乱れ
偏食や運動不足、睡眠不足などによる生活習慣の乱れは、頭皮や毛髪に悪い影響を及ぼし抜け毛の原因となります。
女性の髪は女性ホルモンと男性ホルモンのバランスに影響を受けていて、生活習慣が乱れてホルモンバランスを崩すことで薄毛が発生します。
具体的には、睡眠不足、暴飲暴食、過度なダイエットなどが生活習慣の乱れを引き起こし、女性ホルモンの減少を招き薄毛につながります。
年代別の抜け毛の原因は下記のとおりです。
年代 | 主な抜け毛の原因 |
---|---|
10代 | 食生活の乱れ不規則な生活習慣頭皮へのダメージ病気や脱毛症 |
20代 | 血流悪化不規則な生活習慣頭皮へのダメージ病気や脱毛症 |
30代 | 血流悪化頭皮へのダメージホルモンバランスの変化病気や脱毛症 |
40代 | ホルモンバランスの変化FAGAや脱毛症の発症慢性休止期脱毛頭皮の変化 |
50代 | 女性ホルモンの減少冷え性や血行不良精神的なストレス病気や脱毛症 |
60代 | 血行不良閉経後の女性ホルモンの低下頭皮への栄養不足 |
70代 | 女性ホルモンの減少頭皮環境の悪化 |
【10代女性】
10代女性の抜け毛の原因は「食生活の乱れ」「不規則な生活」「頭皮へのダメージ」「病気や脱毛症」です。
体重を気にして食事の回数を減らしたり、過度なダイエットが抜け毛の原因となります。
夜更かしや不規則な生活は、睡眠不足を引き起こし、頭皮の血流が悪くなります。
知らないうちにストレスが溜まり、自律神経やホルモンバランスが崩れます。
カラーリングやパーマなどを頻繁にすることや、コテやブラッシングで頭皮を引っ張りすぎることは、頭皮への負担が大きいです。
自己免疫疾患による円形脱毛症や、脂漏性脱毛症、鉄欠乏性貧血などが10代女性でも発症する可能性があります。
【20代女性】
20代女性の抜け毛の原因は「血流悪化」「不規則な生活習慣」「頭皮へのダメージ」「病気や脱毛症」です。
20代は環境の変化や慣れない仕事へのストレスで自律神経やホルモンバランスを崩しやすい年代です。
過度なダイエットやストレス過多などで血流が悪化すると、自律神経やホルモンのバランスが崩れ、抜け毛の原因となります。
カラーリングやパーマ、紫外線などによる頭皮へのダメージは、頭皮の健康を阻害します。円形脱毛症、脂漏性脱毛症、欠乏性貧血などの病気や脱毛症は20代女性でも発症する可能性があります。
【30代女性】
30代女性の抜け毛の原因は「血流悪化」「頭皮へのダメージ」「ホルモンバランスの変化」「病気や脱毛症」「ストレスによるホルモンバランスの乱れ」です。
30代は妊娠や出産を経験する方も多く、女性ホルモンの変動が起こりやすい時期です。
会社勤めや子育てによるストレスは、ホルモンバランスの乱れを引き起こし、髪の成長に悪影響を与えることがあります。
ストレス、ダイエット、運動不足などが原因で血流が悪化すると、頭皮への酸素や栄養の供給が不足し、抜け毛の増加につながります。
カラーリングやパーマに加えて白髪染めも始める方もいるでしょう。
円形脱毛症や脂漏性脱毛症、びまん性脱毛症などの病気や脱毛症が30代女性でも発症する可能性があります。
【40代女性】
40代女性の抜け毛の原因は「加齢」「FAGAや遺伝による脱毛症」「慢性休止期脱毛」「頭皮の加齢」です。
40代以上になると女性ホルモンであるエストロゲンの変動が激しくなり、男性ホルモンの影響が相対的に増加して女性型男性脱毛症(FAGA)が発症しやすくなります。
一部の女性では、原因が不明で慢性的な休止期脱毛が発生。この状態では髪の毛が成長期から休止期に移行し、抜け毛が増えます。40代以上はターンオーバーも遅くなり、特に頭皮の乾燥や血行不良が起こりやすいです。
【50代女性】
50代女性の抜け毛の原因は「女性ホルモンの減少」「冷え性や血行不良」「精神的なストレス」「甲状腺疾患や膠原病」です。
更年期になると、卵巣機能の低下に伴い女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減少します。
更年期には冷え性や血行不良、精神的な不安定が起こりやすくストレスの多い時期です。さらに更年期には甲状腺疾患や膠原病などの慢性的な病気が発症するリスクが増えます。
【60代女性】
60代女性の抜け毛の原因は「血行不良」「頭皮の栄養不足」「閉経後の女性ホルモンの低下」です。
年齢を重ねると身体の機能が低下し、血行不良が起こりやすくなります。
閉経して女性ホルモンであるエストロゲンが減少することで、髪の成長に関わる重要な働きが低下します。食が細くなると栄養素が不足し髪の成長に必要な栄養が得られず、抜け毛が増えることがあります。
【70代女性】
70代女性の抜け毛の原因は「女性ホルモンの減少」「食事の量が減少」です。
70代になると女性ホルモンが減少し、その影響で髪の成長や強さに必要な栄養が不足しやすくなります。
女性ホルモンの減少は避けられない老化の一環ですが、適切なケアや栄養補助で対策が可能です。70代になると食欲が減少しやすくなりますが、栄養不足は髪にも影響を与えます。
女性の抜け毛を減らす対策6選
女性の抜け毛対策を6つ紹介します。
1)規則正しい生活を送る(睡眠習慣の改善も)
規則正しい生活習慣は頭皮の健康をサポートします。
運動習慣を取り入れ規則正しい睡眠を心がけましょう。
運動は血行促進につながり、頭皮への栄養供給を助けます。週2回、15分程度の軽い運動を心がけると身体機能の向上が期待できます。
1日の睡眠時間は7時間程度が理想的です。質の良い睡眠を得るためには、就寝前のリラックスやスマホやパソコンの使用を避けるなどの対策が効果的です。
十分な水分補給は頭皮や髪にも良い影響を与えます。日常的に適切な水分を摂るように心がけましょう。
2)栄養のとれた食事にする
栄養素 | 食品 |
---|---|
タンパク質 | 肉類(特に赤身の魚や鶏むね肉)魚類大豆製品乳製品 |
ビタミンB6 | 赤身の魚脂肪分の少ない肉類ナッツ類 |
ビタミンE | ナッツ類オリーブオイルカボチャ |
亜鉛 | 牡蠣アワビ豚レバー |
イソフラボン | 大豆製品 |
3)ストレスをためない
現代社会では避けられないストレスが日常生活に潜んでいますが、そのストレスをコントロールすることは抜け毛対策においても重要です。
ストレスの根本が排除できない場合でも、自分が心地よいと感じる環境をつくって定期的に休息をとり、ストレスの蓄積を防ぎましょう。
4)パーマやカラーリングを控える
パーマやカラーリングは髪へのダメージが大きく、髪が弱くなって抜け毛の原因となります。
頻繁なパーマやカラーリングはできれば避けたいところです。
頻度を減らせない場合は、パーマとカラーリングを別の日に施術したり、頭皮に薬剤が当たらないように塗布するなどの工夫をしてみてください。
5.頭皮マッサージ(血行促進)
頭皮マッサージは、頭皮を柔らかくし、血行を促進することで髪の成長をサポートし、抜け毛の予防につながります。
マッサージの際に使用する専用グッズは、清潔に保ち、使用後は洗って保管することが大切です。
頭皮マッサージは、頭皮の血行を促進し、毛穴の詰まりを解消する効果が期待されます。血行促進により髪の成長環境を整え、抜け毛を減少させる一環として取り入れてみましょう。
6.育毛剤やサプリメント
マッサージの際に育毛剤を塗布するのもおすすめです。
頭皮の表面に有効成分を塗布できる上にマッサージによる頭皮への摩擦も軽減できて一石二鳥です。AGA治療で用いられるミノキシジルは、市販の育毛剤にも配合されています。
髪に良い栄養を補うためにサプリメントを活用するのもよいでしょう。育毛剤とサプリメントは薬局やドラッグストアで手軽に入手でき、女性用の商品も豊富です。
クリニックでの薄毛治療もおすすめ
セルフケアで抜け毛が改善しないときは、クリニックでの薄毛治療がおすすめです。
クリニックでの治療は、やみくもにセルフケアを行うよりも薄毛の原因が明確になり適切な対処方法が見つけやすくなります。
クリニックによっては血液検査を実施して薄毛の原因を突き止めることもあります。また、クリニックで処方される薬は有効成分の濃度が市販薬よりも濃いため、より薄毛の改善効果が期待できます。
女性の薄毛治療を行っているクリニックなら、プライバシーにも配慮しているので人の目が気になる方でも不安なく治療に専念できますよ。
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女性の抜け毛の原因と対策のまとめ
女性の薄毛の原因と対策について解説しました。
今では薄毛は治療可能であり、抜け毛を予防するだけでなく毛量を増やすことも可能です。セルフケアで改善しないなら思い切ってクリニックの受診も検討しましょう。
一人で悩むよりも薄毛改善への近道になります。