ワキ汗を止める汗腺治療
保険治療でワキ汗治療が可能なことをご存知でしょうか?
ここでは、保険治療でできるワキ汗治療の詳細について詳しく解説していきます。
ワキ汗でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
※以下の内容は「ワキ汗のお悩み」の記事を参考に作成しています。
多汗症とは?
多汗症は汗の出る量が異常に増え、全身に多量の汗をかいてしまう病気のことです。
汗をかく部位によって
①全身性多汗症(全身の汗が増加する症状)
②局所性多汗症(ワキ、手のひら、足の裏などの汗腺が集中している部位に汗をかく症状)
の2つに分類されます。
さらに、
①続発性多汗症(他の疾患が原因で引き起こされる多汗症)
②原発性多汗症(原因がわからない多汗症)
に分けられます。
ここでは「原発性腋窩多汗症」によるワキ汗を止める治療方法について詳しく解説していきます。
原発性腋窩多汗症とは
ワキ汗を多量にかく症状をお持ちの方は、「原発性腋窩多汗症」の可能性が考えられます。
原発性腋窩多汗症とは、明らかな原因がわからないまま、日常生活に支障をきたすほどの過剰なワキ汗が出る病気です。
緊張や自律神経の乱れなどの精神的な要因や、暑さや室温などの気候や温度条件に関わらず、ワキから日常生活に支障をきたすほどの、多量の汗が分泌される症状のことを言います。
(日常に支障をきたすとは具体的に、衣類の選択(色や素材)が制限されたり、一日に衣服の交換が数回必要、シャワーを頻繁に浴びる必要があるなど)
以下の症状がある方は、
①原因不明の過剰なワキ汗が、半年以上続いている方
②さらに以下の6項目のうち、2項目以上に当てはまる方
・両ワキで同じくらい多くの汗をかく方
・日常生活に支障が出るほどのワキ汗をかく方
・1週間に1回以上は、ワキに多量の汗をかくことがある
・25歳よりも以前にこのような症状があった
・家族にも同じような症状の方がいる
・眠っている時は、ワキ汗がひどくない
このような症状がある方はワキ多汗症かもしれません。
ワキ汗に効果的な治療方法
エクロックゲル(保険)
令和2年11月に承認された多汗症の治療薬です。
ワキの多汗症のみの適応にはなりますが、日本で初めて保険で認可された多汗症の外用薬です。
交感神経から伝えられる汗を出す指令をブロックする働きがあり、発汗を抑制する効果が期待できます。
【使用方法】
1日1回、まずは2週間を目安に塗り続けてください。
引用:科研製薬株式会社
ラピフォートワイプ(保険)
ラピフォートワイプ2.5%は、「原発性腋窩多汗症」に対する使い切り(拭き取りタイプ)の外用剤です。
2018年10月に、アメリカで原発性腋窩多汗症の治療薬として販売されました。
ラピフォートワイプ2.5%はエクロックゲル5%と同様に保険処方が可能なワキ汗治療の外用薬として2022年1月に厚生労働省より承認されました。
【使用方法】
1日1回、ワイプ1枚を両ワキに塗布してください。まずは2週間を目安に塗ってください。
【副作用】
以下のような症状が出た場合は、使用をやめてすぐに医師の診察を受けてください。
・皮膚炎や紅斑、痒み、湿疹、刺激感
・口の乾き
・尿が出にくい
・視界がぼやける、光が眩しく感じる
など。そのほかに気になる症状があらわれた場合は、医師にご相談ください。
引用:マルホ