プラセンタとは

プラセンタとは英語で胎盤のことを指します。

胎児を守り、育てるために妊娠中に作られる一時的な臓器で、必要不可欠なものです。

妊娠期間中、胎児に必要な酸素や栄養素を供給し、ホルモン分泌や病気にかかりにくくするための免疫をあたえるなどの、様々な働きを担っています。

プラセンタには多彩な栄養素が含まれる

胎児の発育を支えるプラセンタにはタンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルの五大栄養素をはじめ、人間に必要とされるほとんどの栄養素が含まれています。

またプラセンタには、全身の細胞を活性化する様々な成長因子が存在することも確認されています。

その中でも幹細胞増殖因子は肝臓だけでなくほかの臓器も修復・再生させることから、再生医療の分野で注目されている物質です。

プラセンタ療法とは

自然治癒力を高める プラセンタが医療現場で幅広く用いられる最大の理由は、「自然治癒力」の強化にあります。

人体は軽い傷を負ったり、風邪を引いたり、疲労困憊して精神的に落ち込んでも、時間が経つと回復します。

このとき私たちの体内で働いている力が「自然治癒力」です。

しかし自然治癒力が衰えると回復が遅れ、病気や体調不良の状態が長引き、大事に至る可能性もあります。

プラセンタはその「自然治癒力」を強力に後押しし、自分の力で病気や身体の不調を慢性化させないように働いてくれる「自然薬」として注目を集めているのです。

こんなお悩みをお持ちの方にプラセンタ注射はおすすめ

・肌の状態が良くない方
・⼿⾜の冷えが気になる方
・なかなか疲れが取れない方
・更年期による諸障害がある方

プラセンタの薬理作用 

薬理作用には

①自律神経調整作用（自律神経のバランスを整える）

②強肝・解毒作用（肝臓の働きを高める）

③基礎代謝向上作用（基礎代謝・新陳代謝を高めて細胞や組織を活性化させる）

④免疫賦活作用（免疫力を強化して抵抗力を高める）

⑤抗炎症作用（炎症を抑え、壊れた組織を修復する）

⑥内分泌調整作用（内分泌系のバランスを整える）

⑦活性酸素除去作用（細胞を壊す活性酸素を除去して酸化を防ぐ）

⑧血行促進・造血作用（造血組織を刺激して血流を良くする）

などがあります。

美肌や美白にも効果的

①シミの予防と改善

肌のトラブルの一つであるシミは、基底層のメラノサイトでつくられる黒褐色のメラニン色素が表皮や真皮に沈着して生じます。

通常は、皮膚の新陳代謝により、角質層まで移動し、はがれ落ちてしまうので、シミにはなりません。

しかし、紫外線を大量に浴びて、活性酸素が大量に発生すると、それに応じてメラニン色素も過剰につくられます。

このような場合や、皮膚の新陳代謝機能が低下している場合などには、シミとして残りやすくなります。

プラセンタには活性酸素除去作用や抗炎症作用、そして新陳代謝を高める血行促進作用などがあるため、シミの予防や改善に効果的で、また、美白効果も期待できます。

②しわ、たるみを修復する

肌の張りや弾力に関係しているのは真皮の部分です。

コラーゲンやエラスチンなどの繊維状のタンパク質が格子状の構造体をつくり、その隙間を水分を大量に含んだゼリー状のヒアルロン酸などが満たすことで、張りや弾力が生まれます。

これらの物質を作り出す繊維細胞が、加齢による衰えや活性酸素による障害などによって、産生量が減少してしまいます。
これがシワ、たるみの原因の一つです。

プラセンタは活性酸素除去作用も備えているため、シワやたるみの修復を促します。

安全と副作用ついて

肝炎やエイズなどの感染のない健康な国内の人の胎盤のみを原料としています。

また、ウイルスや細菌は高圧蒸気滅菌により不活化されます。

プラセンタの注射剤は、60年以上にわたり医療現場で使用され続けています。これまで注射した部分が痛かったり、腫れたりすること以外、重大な副作用は報告されていません。