「妊娠中にそばかすが濃くなった」という方も多いのではないでしょうか?
シミの濃さには、女性ホルモンの変動と関連があることは、経験上よく知られています。
実際の経験上では、妊娠中に様々なシミが濃くなることや、更年期症状の治療で女性ホルモンの薬を使ったときにシミが濃くなることなどはあるのですが、現在のところ、女性ホルモンとメラニン量の関係について証明されてはいないようです。
私がいろいろ論文を読んで推測していることが一つあります。
メラノサイト刺激ホルモン(MSH)という、メラニンを作れ!!と細胞に指令を出すホルモンがあるのですが、これが妊娠中に増えることが知られています。
MSHが多くなるので、シミが濃くなるのではないか?なんと妊娠中に、胎盤からMSHが放出されるのです。
そしてMSHは脳の下垂体という部分で作られますが、その下垂体は妊娠中に135%も増大し、妊娠に必要なホルモンを分泌するよう刺激を受けています。
その影響を受けてMSHも多く作られて、シミやそばかすが濃くなるのでは??
でも、安心してください。
これら妊娠の際に濃くなったそばかすは、出産後に特に治療もしなくても元の色と同じくらいに戻ると考えられています。