ADMは、もともと顔にできるアザである「太田母斑(おおたぼはん)」の一種として分類されていました。
しかし、一般的な太田母斑とは異なり、このアザは赤ちゃんの頃には存在せず、小学生頃から後天的に現れるという特徴があります。
そのため、現在では「後天性真皮メラノサイトーシス」と呼ばれており、別名「遅発性太田母斑」や「対称性真皮メラノサイトーシス」とも呼ばれています。
ADMは太田母斑よりもよく見られ、20代でシミやそばかすが気になっている方の10人に1人ぐらいの頻度で見られることが多いです。
10代後半から30代にかけて発症し、20歳代に発症のピークを迎えます。
また、ADMは性別による発症頻度に差があり、男性よりも女性に多く見られる疾患です。
色素斑(アザ)の色の正体は、真皮の中に存在しているメラニンです。
表皮内にメラニンがあるシミとは、色の存在する深さが異なります。